舘林喜助は有田焼「源右衛門窯」五代舘林源右衛門の三男に当たる

舘林喜助(Tatebayashi-kisuke) 日本のブランド、産地

舘林喜助(Tatebayashi-kisuke)とは

名称:舘林喜助(たてばやしきすけ)
国、産地: 日本 佐賀県 西松浦郡 有田町
何の会社:有田焼の窯元
創業年:1979年
現在:「有」2025年現在

有田焼の新しい魅力を伝える ― 舘林喜助の器づくり

舘林喜助(たてばやし きすけ)は、有田焼を代表する名窯「源右衛門窯」の家系に生まれた陶芸家です。

父は五代舘林源右衛門。名門の直系でありながら、現在も有田町で作陶を続けている数少ない作家として知られています。

家系と背景

源右衛門窯は「柿右衛門」「今右衛門」と並ぶ“有田焼三右衛門”のひとつ。

六代源右衛門(金子源氏)は現在のブランドを育てた中興の祖ですが、舘林家の直系ではありません。

現在「源右衛門」の名を継ぐ人物は不在であり、喜助は五代源右衛門の直系として有田焼の伝統を担う貴重な存在です。

作風とこだわり

喜助の作品は、古伊万里や鍋島、さらには源右衛門窯の雰囲気を感じさせる一方で、それ以上に独自の世界観を持っています。本人は「伝統にとらわれず、可愛いものを作ること」を大切にしており、形も絵柄もすべて自ら考案。

特徴的なのは、純白の素地に草花や鳥、魚などを総手描きで描くスタイル。自然を写実的にとらえつつも独創性を失わず、色彩は可憐でありながら華やか。スタンプや機械転写を一切用いない丁寧な仕事ぶりが、器にやわらかな温もりを与えています。

日常に寄り添う器づくり

舘林喜助が手がけるのは、皿やカップといった日常使いの食器が中心。展覧会などで名前を売ることを好まず、知る人ぞ知る存在ですが、彼の器は暮らしにすっと馴染む使いやすさと耐久性を兼ね備えています。

中には40年以上愛用される器もあり、その丈夫さと実用性は高い評価を得ています。

有田焼を新鮮に感じさせる魅力

「源右衛門」の伝統を背景にしながらも、独自の感性で“現代の暮らしに寄り添う器”を生み出す舘林喜助。

彼の作品に触れると、有田焼が持つ美しさを改めて実感し、古き伝統がいまも新しく息づいていることを感じさせてくれます。

館林喜助(五代源右衛門の三男)染め錦水引草絵 湯呑揃

館林喜助 絵変湯呑揃

<

コメント

タイトルとURLをコピーしました