波佐見焼は、丈夫でスタイリッシュ。そして日常使いに最適。

波佐見焼波佐見焼(Hasami Yaki)

波佐見焼はどこの焼き物?

波佐見焼とは、日本の長崎県東彼杵郡波佐見町(ナガサキケン ヒガシソノギグンハサミチョウ)で作られている陶磁器です。

波佐見町は江戸時代から陶磁器の生産地

波佐見町(はさみちょう)は、長崎県のほぼ中央、東彼杵郡北部の内陸部に位置し、長崎県内で海に面していない唯一の町です。

江戸時代前期からの陶磁器生産地です。

波佐見町は、焼き物で有名な有田焼の産地・佐賀県有田町に隣接しています。

原料となる粘土も、有田焼で使用されている熊本県天草半島から採掘される陶石が用いられています。

波佐見焼の特徴は?

波佐見焼の特徴は、白磁と透明感のある呉須の藍色が美しいことです。

しかし、近年の波佐見焼は「特徴がないのが、波佐見焼のよさ」といわれます。

一目で波佐見焼と分かるような技法やデザインがないため、時代の流行を取り入れた自由な発想のものが作れるのです。

波佐見焼は大量生産を行うことが多いため、1人の職人さんが最初から最後まで1つの作品を完成させるのではなく、分業制で器づくりが行われています。

器の形をつくる際には、型が使われており、器の原型となる「石膏型」を作る職人、その型を用いて「生地」を作る職人、そして生地の焼成をする「窯元」。

それぞれのプロフェッショナルである職人さんが協力して1つの作品を作り上げています。

波佐見焼 の 歴史/History

1598年(慶長3年)大村藩主の大村喜前が朝鮮の陶工を連れ帰ったことが波佐見焼の始まりで、翌年の1559年(慶長4年)から実際に焼き物作りが始まりました。

江戸時代に波佐見町 村木の畑ノ原、古皿屋、山似田の3か所で、焼き物を大量焼成するために登り窯を作ったことから始まります。
(現在の波佐見町では電気窯・ガス窯が主流)

初期の頃は、陶器に釉薬を施したものが作られていました。

1602年(慶長7年)以降、磁器となる原料が発見され、しだいに磁器に染付されたものや青磁が多く生産されるようになりました。

江戸時代の後期には、染付の生産量が日本一になるほどに発展します。

波佐見焼は有田焼の一部という扱いでした。

400年以上の歴史がある波佐見焼ですが、焼き物の名前として知られるようになったのは、ここ数年。

それ以前の波佐見焼は、伊万里焼や有田焼の一部として扱われていました。

しかし、牛肉の産地偽装問題から、産地を明確にすることが社会的に求められるようになり、有田焼として名乗ることができなくなります。

そこで「波佐見焼」として新たに世に広めようと、窯元や工房、自治体が協力して時代にあったものづくりを進めています。

現在では、伝統を感じさせる中にも、モダンでオシャレな雰囲気をもつ、人気の焼き物となりました。

くらわんか碗・コンプラ瓶・ワレニッカ食器

波佐見焼の中で有名なものは、くらわんか碗・コンプラ瓶・ワレニッカ食器です。

・くらわんか碗

生産量が日本一になった背景には「くらわんか碗」の存在があります。

江戸時代に作られたくらわんか碗は、「餅くらわんか、酒くらわんか」という掛け声とともに売られたことがその名前の由来。

当時、磁器は高価なものとされていましたが、くらわんか碗は簡易なデザインと共に庶民にも手の届きやすい価格で販売され、磁器が一般市民に広まるきっかけとなりました。

・コンプラ瓶

コンプラ瓶は長崎県波佐見町で生産されていました。

コンプラ瓶とは、幕末にオランダ人が、醤油を入れる瓶を波佐見焼の職人に依頼したことが始まりとされ、海外に酒や醤油を輸出するために作られていました。

「コンプラ」とは、「仲買人」を意味するポルトガル語で、16世紀中頃からさかんに行われたポルトガル人との南蛮交易の中から生まれた用語で、後にオランダ人との出島交易が行われるようになってからは「コンプラ仲間」として日常の食料や燃料、梱包材料の提供を行うことでした。

コンプラ瓶は「コンプラ仲間」の発注により生産されたことから、このような名称がつけられたものと考えられています。

ちょっと不思議

コンプラ瓶は長崎出島や生産地の波佐見町で出土するほか、なぜか北海道内での出土が目立ちます。
北海道で多く出土する理由や、流入経路は明らかにされていません。

・ワレニッカ

ワレニッカ食器は1987年(昭和62年)に、給食に使うための割れにくい食器として誕生し、強化磁器のもとになったとも言われます。 今では、全国各地の学校や病院でも使われるようになりました。

1986 (昭和61) 年に強化磁器の試作が行われ、翌年誕生したのが通常の磁器の約3倍の強度を誇る「ワレニッカ」でした。1300℃という高温で焼くことで割れにくく、磁器の分子構造が細かくて密度が高いため、軽くて丈夫な磁器になるそう。

「ワレニッカ」という名前は、「割れにくい」という意味の方言「割れにくか」に由来。

波佐見焼 陶房青

波佐見焼 うつわ藍水

波佐見焼 光玉窯 古染唐草飯碗

波佐見焼光王窯 飯碗

80年前の波佐見焼を発掘!(2022年5月)


波佐見町で、この春あるニュースが話題になりました。なんと戦時中に埋められた焼きものが存在するというのです。

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